指導方針その二

(1)個別対応の一環として、必要に応じてカリキュラム以外の指導も行います。

 

私が所属し、師範を務めていた団体では、先生の「実戦では準備運動をしている時間は無い。常に即時対応出来る様に身体を練っておく事が大事」との考えで、稽古前の準備運動や稽古後の終末運動等は一切行っておりませんでした。

当時の私も指導を行う様になってからは、その考えを踏襲して指導を行っておりました。

また受け身の指導などの安全予防策も、同様に「自分から倒されに行く癖を身につけてしまう」と言う理由より行っておりませんでした。

私自身の指導の中で、事故が遭ったと言う様な事は幸いにもありませんでしたが、指導以外の稽古の場で危険だなぁと感じる場面があったのも事実です。

そう言った経験から、元の団体を離れてから省みると、「道場は稽古の場であって実戦の場で無い事」や、「集まる人達の中には運動経験の無い人や、元々この世界の予備知識が無い人もいるのだから、必要に応じて受け身の指導もやはり必要」と言う、至って当たり前の結論に達しました。

その為、その方にとって必要な事であるならば、稽古カリキュラム外の内容(例として受け身など)も指導し、安全性を確保した上で、楽しみながら学び成長が出来る環境整備を行いたいと考えております。